2026年7~9月、中国で最も再生されたドラマが発表されました。
灯塔専門版が2026年9月30日に公開した「2026年Q3全網正片再生数ランキング」によると、1位は『九門』で19.40億回。
2位には井柏然(ジン・ボーラン)×孫千(スン・チェン)の『早春晴朗』、3位には譚松韻(タン・ソンユン)×劉学義(リウ・シュエイー)の『蘭香如故』が入りました。
ただ、ここで少し分かりにくいのが「Q3」という言葉ですよね。
一体いつからいつまでのランキングなのか。まずはQ3の意味から簡単に説明したうえで、2026年7~9月に開播した中国ドラマの総再生数と1話平均再生数を見ていきます。

※本記事のランキング・再生数は、灯塔専門版が2026年9月30日に公開したデータを基にしています。
Q3とは?2026年7月から9月までの第3四半期
Q3とは「Quarter 3」の略で、日本語では「第3四半期」と呼ばれます。
1年間を3か月ずつ、4つの期間に分けた呼び方です。
| 区分 | 対象期間 | 日本語 |
|---|---|---|
| Q1 | 1月~3月 | 第1四半期 |
| Q2 | 4月~6月 | 第2四半期 |
| Q3 | 7月~9月 | 第3四半期 |
| Q4 | 10月~12月 | 第4四半期 |
今回の「2026年Q3ランキング」は、簡単に言えば2026年7~9月期の中国ドラマランキングです。
灯塔専門版が今回公表したデータの統計期間は、2026年7月1日~9月29日。集均再生数ランキングについては、この期間に開播したドラマを対象としています。
ただし、作品によって開播日は異なります。
7月に始まった作品と9月に始まった作品では、Q3期間中に数字を積み上げられる日数に大きな差があります。
そのため、作品の視聴規模を見るときには、総再生数だけでなく1話あたりの平均再生数(集均播放量)も一緒に確認すると分かりやすくなります。
2026年Q3中国ドラマ総再生数ランキングTOP10
灯塔専門版が2026年9月30日に発表した「2026年Q3全網正片再生数TOP10」は、次のとおりです。
| 順位 | 作品 | 全網正片再生数 |
|---|---|---|
| 1位 | 九門 | 19.40億回 |
| 2位 | 早春晴朗 | 15.87億回 |
| 3位 | 蘭香如故 | 13.32億回 |
| 4位 | 百花殺 | 数値非公表 |
| 5位 | 這一秒過火 | 数値非公表 |
| 6位 | 千香 | 数値非公表 |
| 7位 | 花開錦繡 | 数値非公表 |
| 8位 | 重器 | 数値非公表 |
| 9位 | 雀骨 | 数値非公表 |
| 10位 | 野狗骨頭 | 数値非公表 |
灯塔専門版の公開情報では、トップ3については具体的な再生数も明らかにされています。
トップ3の合計は48.59億回。
1位『九門』と2位『早春晴朗』の差は3.53億回、『早春晴朗』と『蘭香如故』の差は2.55億回となりました。

1位『九門』は19.40億回!総再生数と網劇部門で首位
2026年Q3の全網正片再生数1位は、『九門』の19.40億回でした。
主演は陳偉霆(ウィリアム・チャン)、陳瑶(チェン・ヤオ)、曾舜晞(ツォン・シュンシー)。
灯塔専門版によると、『九門』は次の3部門で1位となっています。
- Q3全網正片再生数
- Q3網劇正片再生数
- Q3冒険ドラマ正片再生数
さらに、1話平均再生数も6241.9万回を記録し、Q3全体で2位となりました。
『九門』は2026年の暑期档ランキングでも17.23億回を記録していましたが、その後も数字を伸ばし、Q3の集計では19.40億回に到達しています。
総再生数だけでなく、1話平均再生数でも2位に入っている点を見ると、作品全体の再生規模と1話ごとの視聴規模の両方で高い数字を記録した作品だったことが分かります。
なお、トップ3の総再生数48.59億回のうち、『九門』が占める割合は約39.9%です。

2位『早春晴朗』は15.87億回、1話平均では1位
2位は、井柏然(ジン・ボーラン)と孫千(スン・チェン)が主演した『早春晴朗』。
全網正片再生数は15.87億回でした。
総再生数では『九門』に3.53億回及びませんでしたが、『早春晴朗』は1話平均6614.1万回を記録。
2026年Q3に開播したドラマのなかで、1話平均再生数1位となっています。
さらに灯塔専門版の発表では、
- Q3正片集均再生数1位
- Q3恋愛ドラマ正片再生数1位
- Q3都市ドラマ正片再生数1位
の3部門で首位を獲得しました。
『早春晴朗』は2026年8月26日に優酷(YOUKU)で配信が始まった全24話の都市恋愛ドラマです。
優酷の公式配信ページでも全24話であることが確認できます。
全24話という構成で15.87億回、さらに1話平均6614.1万回を記録した点は注目したいところ。
総再生数ではQ3第2位でしたが、1話単位で見ると『九門』を上回り、Q3トップの数字となりました。

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3位『蘭香如故』は9月開播ながら13.32億回
3位は、譚松韻(タン・ソンユン)と劉学義(リウ・シュエイー)が主演する『蘭香如故』。
全網正片再生数は13.32億回、1話平均再生数は3505.8万回でした。
『蘭香如故』は2026年9月11日にCCTV-8とTencent Videoで放送・配信を開始した全47話の古装社会家庭劇です。
9月11日の開播から、Q3の集計最終日である9月29日までは19日間。
Q3終盤のスタートだったにもかかわらず、13.32億回まで数字を伸ばし、全網正片再生数3位に入りました。
灯塔専門版の発表では、
- Q3テレビドラマ正片再生数1位
- Q3古装ドラマ正片再生数1位
も獲得しています。
さらに9月19日には、灯塔の全網正片再生数で7665.4万回を記録。4日連続で日別ランキング1位となりました。
『蘭香如故』はQ3終了時点ではまだ放送・配信途中だったため、13.32億回は作品の最終的な総再生数ではありません。
9月後半に大きく数字を伸ばしていたこともあり、Q3終了後にどこまで再生数を伸ばすのかも注目したいところです。

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4~10位にも注目作がランクイン
トップ3以外にも、2026年Q3には話題作が多数ランクインしています。
ここからは4~10位の作品を順番に見ていきます。
4位『百花殺』
4位は、孟子義(モン・ズーイー)と何与(ホー・ユー)が主演する『百花殺』。
灯塔専門版のQ3ランキングでは4位となりました。
また、灯塔専門版は2026年8月5日、『百花殺』の全網正片再生数が7億回を突破したことを発表しています。
1話平均再生数ランキングでも5位に入っており、総再生数と集均の両方でTOP5入りしました。

5位『這一秒過火』
5位は、張凌赫(ジャン・リンホー)と王楚然(ワン・チューラン)が主演する『這一秒過火』。
7月20日の灯塔全網正片再生数・劇集日榜では3340.8万回で1位を記録。
さらに7月22日にも3135.3万回を記録し、3日連続の日冠を獲得しています。
Q3全体では総再生数5位、1話平均再生数6位。
総再生数と1話平均再生数の両方で上位に入った作品となりました。

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6位『千香』
6位は、鞠婧禕(ジュー・ジンイー)と宋威龍(ソン・ウェイロン)が主演する『千香』。
『千香』はQ3の全網正片再生数ランキングでは6位に入りましたが、1話平均再生数ランキングではTOP10圏外となっています。
総再生数と1話平均再生数では順位の出方が異なることが分かる作品のひとつです。
なお、『千香』については別のデータ会社による「有効再生数」も報じられていますが、灯塔専門版の「全網正片再生数」とは異なる指標のため、本記事では同じ数字として扱っていません。
7位『花開錦繡』
7位は、丁禹兮(ディン・ユーシー)と鄧恩熙(ドン・エンシー)が主演する『花開錦繡』。
灯塔専門版は2026年8月23日に、本作の全網累計正片再生数が3億回を突破したことを発表。
その後も数字を伸ばし、9月2日には5億回突破が発表されています。
Q3の1話平均再生数ランキングでは9位、総再生数では7位となりました。
8位『重器』
8位は、黄景瑜(ホアン・ジンユー)と蔣奇明(ジャン・チーミン)が主演する『重器』。
Q3では総再生数ランキング、1話平均再生数ランキングともに8位となっています。
8月24日の灯塔全網正片再生数・劇集日榜では3528.2万回を記録して1位。
同日の『九門』3108.6万回、『花開錦繡』2713.2万回を上回りました。
9位『雀骨』
9位は、侯明昊(ホウ・ミンハオ)と艾米(アイミー)が主演する『雀骨』。
灯塔専門版は2026年7月29日の収官時に、全網正片再生数が4億回を突破したことを発表しています。
Q3総再生数ランキングでは9位ですが、1話平均再生数ランキングでは7位。
総再生数よりも1話平均再生数の順位が2つ高くなっています。そして、この作品は評価が高いです。観た人の満足度は高い良作です。
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10位『野狗骨頭』
10位は、宋威龍(ソン・ウェイロン)と張婧儀(チャン・ジンイー)が主演する『野狗骨頭』。
Q3では総再生数、1話平均再生数ともに10位となりました。
『野狗骨頭』は2026年7月5日に湖南衛視と芒果TVで放送・配信を開始。
湖南省広播電視局が2026年8月4日に公表した情報によると、配信開始2時間で再生数2000万回、最初の3日間で全網有効再生数5000万回を突破しています。
ただし、この5000万回は「全網有効再生数」であり、今回のランキングで使用されている灯塔専門版の「全網正片再生数」とは異なる指標です。
2026年Q3・1話平均再生数ランキングTOP10
灯塔専門版は、総再生数だけでなく「1話平均再生数」のランキングも発表しています。
中国語では「集均播放量」と呼ばれる指標です。
| 順位 | 作品 | 1話平均再生数 |
|---|---|---|
| 1位 | 早春晴朗 | 6614.1万回 |
| 2位 | 九門 | 6241.9万回 |
| 3位 | 蘭香如故 | 3505.8万回 |
| 4位 | 懸案 | 数値非公表 |
| 5位 | 百花殺 | 数値非公表 |
| 6位 | 這一秒過火 | 数値非公表 |
| 7位 | 雀骨 | 数値非公表 |
| 8位 | 重器 | 数値非公表 |
| 9位 | 花開錦繡 | 数値非公表 |
| 10位 | 野狗骨頭 | 数値非公表 |
総再生数ランキングと比べると、いくつか順位が入れ替わっています。
『早春晴朗』は総再生数2位ですが、1話平均では『九門』を上回って1位。
『雀骨』も総再生数9位から、1話平均では7位に上がりました。
一方、『千香』は総再生数6位ですが、1話平均ではTOP10圏外。
逆に『懸案』は総再生数TOP10圏外ながら、1話平均では4位に入っています。
作品によって総話数や配信期間が異なるため、「作品全体でどのくらい再生されたのか」を示す総再生数と、「1話あたりどのくらい見られたのか」を示す集均再生数では、順位が変わることがあります。
総再生数と1話平均、どちらを見ればいい?
中国ドラマのヒット状況を見るときは、ひとつの数字だけではなく、複数の指標を確認することが大切です。
| 見る数字 | 分かること |
|---|---|
| 総再生数 | 作品全体でどれだけ再生されたか |
| 1話平均再生数 | 1話あたりどれだけ視聴されたか |
| 日別再生数 | 配信中の勢いや数字の伸び方 |
| 再生市占率 | 同時期の作品のなかで占める割合 |
今回のトップ3で見ると、
- 総再生数1位の『九門』
- 1話平均再生数1位の『早春晴朗』
- 9月11日開播ながら総再生数3位まで伸びた『蘭香如故』
という、それぞれ異なる特徴があります。
単純に総再生数の順位だけで人気を判断するのではなく、開播時期や話数、1話平均再生数なども合わせて見ることで、それぞれの作品がどのように数字を伸ばしたのかが見えてきます。
上半期1位『逐玉』35.49億回と比較
では、2026年上半期の大ヒット作と比べるとどうでしょうか。
2026年上半期の全網正片再生数1位は、張凌赫(ジャン・リンホー)と田曦薇(ティエン・シーウェイ)が主演した『逐玉』でした。
灯塔専門版が2026年6月29日に発表した再生数は35.49億回です。

| 集計区分 | 作品 | 全網正片再生数 |
|---|---|---|
| 2026年上半期1位 | 逐玉 | 35.49億回 |
| 2026年Q3 1位 | 九門 | 19.40億回 |
| 2026年Q3 2位 | 早春晴朗 | 15.87億回 |
| 2026年Q3 3位 | 蘭香如故 | 13.32億回 |
数字だけを計算すると、『逐玉』の35.49億回は『九門』の約1.83倍。
『早春晴朗』の約2.24倍、『蘭香如故』の約2.66倍となります。
こうして並べると、『逐玉』の35.49億回という数字の大きさが目立ちます。
ただし、ここには重要な注意点があります。
上半期ランキングとQ3ランキングは、集計条件を完全に同一として単純比較できるデータではありません。
灯塔専門版の上半期ランキングは、2026年1月1日~6月28日を統計期間とし、各作品について「開播後90日以内」の正片再生数を集計したものです。
一方、Q3ランキングは2026年7月1日~9月29日のデータを基に発表されています。
特に『蘭香如故』は9月11日に開播したため、Q3集計終了まで19日間しかありません。
そのため、35.49億回と19.40億回という数字だけから「『逐玉』は『九門』の約1.8倍人気」と判断することはできません。
ここでの比較は、2026年にどの程度の再生規模を記録した作品が登場しているのかを見るための参考として捉えるのがよさそうです。
「正片再生数」と「熱度」は別の指標
中国ドラマの数字を見るときに、もうひとつ注意したいのが「正片再生数」と「熱度」の違いです。
今回紹介しているのは、灯塔専門版による「全網正片再生数」のランキングです。
一方、中国ドラマでは各動画配信サービス独自の「熱度」や、データ会社による「正片有効再生数」など、さまざまな指標が使われています。
- Tencent Videoの站内熱度
- 優酷(YOUKU)の站内熱度
- 愛奇芸(iQIYI)の熱度値
- 雲合データの正片有効再生数
- 灯塔専門版の全網正片再生数
これらは同じ「人気を表す数字」に見えますが、それぞれ集計方法や意味が異なります。
たとえば、Tencent Videoの「熱度3万」と、灯塔専門版の「再生数10億回」を直接比較することはできません。
中国ドラマのヒット状況を見るときは、「どの会社・プラットフォームが、どの指標で出した数字なのか」を確認することが重要です。
今回のTOP10は、すべて灯塔専門版が同じランキングとして発表したデータなので、2026年Q3の作品を比較するひとつの目安として見ることができます。
まとめ|2026年Q3は『九門』『早春晴朗』『蘭香如故』がトップ3
2026年Q3、つまり7~9月期の全網正片再生数ランキングでは、『九門』が19.40億回で1位となりました。
2位は『早春晴朗』の15.87億回、3位は『蘭香如故』の13.32億回です。
一方、1話平均再生数では『早春晴朗』が6614.1万回で首位となり、『九門』の6241.9万回を上回りました。
そして注目したいのが『蘭香如故』。
9月11日というQ3終盤の開播ながら、9月29日までの集計で13.32億回まで伸ばし、総再生数3位に入りました。
4位以下には『百花殺』『這一秒過火』『千香』『花開錦繡』『重器』『雀骨』『野狗骨頭』がランクインしています。
同じ再生数ランキングでも、総再生数、1話平均再生数、開播時期、総話数によって見え方はかなり変わります。
「何位だったのか」だけでなく、「どの指標で強かったのか」まで確認すると、2026年Q3の中国ドラマ市場でどの作品がどのように数字を伸ばしたのかが、より分かりやすく見えてきます。
参考データ
- 灯塔専門版「2026年Q3全網正片再生数TOP10」/2026年9月30日発表
- 灯塔専門版「2026年Q3正片集均再生数TOP10」/2026年9月30日発表
- 灯塔専門版「2026年上半期正片再生数ランキング」/2026年6月29日発表
- 中国網絡視聴節目服務協会『蘭香如故』放送情報/2026年9月10日
- 優酷(YOUKU)『早春晴朗』公式配信ページ
- 湖南省広播電視局『野狗骨頭』放送実績/2026年8月4日