楊冪(ヤン・ミー)、劉学義(リウ・シュエイー)、胡軍(フー・ジュン)が主演する歴史ドラマ『江山大同』。
2026年10月28日に初予告と群像ポスターが公開され、騰訊視頻の2027年ドラマラインアップに登場しました。中国では騰訊視頻の配信予定作品として案内されていますが、具体的な開始日や日本での配信は、まだ公式発表を確認できていません。
そして、この作品で気になるのが「どれくらいの大作なの?」「楊冪を中心とした大女主劇なの?」というところ。北魏の冯太后を軸に描く作品ですが、制作方針を見ると、女性の一代記だけでは収まらない歴史劇でもあるようです。
今回は、あらすじやキャストとあわせて、その制作体制と物語の方向性を整理します。

『江山大同』はどこで見れる?配信日と日本での視聴情報
- 中国での配信予定:騰訊視頻(Tencent Video)
- 配信時期:2027年のラインアップに掲載。具体的な開始日は未発表
- 日本での配信:公式発表を確認できていません
- 日本語字幕:対応の公式発表を確認できていません
- 話数:最終的な放送・配信話数は、今後の正式発表待ち
日本からの視聴方法は、国内向けの発表を待つ必要がありますが、一目瞭然の超大作。楽しみ!
『江山大同』のあらすじ|亡国の恨みから、国を治める立場へ
舞台は南北朝時代。北燕が北魏に滅ぼされ、国を失った公主・冯娷は、復国への願いを、奴隷の身となった姪の冯湮儿に託します。
やがて拓跋濬が皇帝となり、皇后に立てられた冯湮儿は、北魏の政治の中心へ。夫の死後も混乱のなかで朝廷を支え、故国への思いを抱えていた女性は、次第に天下の人々を見つめる立場へと変わっていきます。
配信プラットフォームの作品紹介では、冯太后の歩みを入り口に、鮮卑の貴族や漢人の知識人、庶民までを描く群像劇と説明されています。民族の対立から融合へ。ひとりの女性の運命を追いながら、国そのものの変化も描いていく構成です。
※公式・公開資料のドラマ版あらすじを整理したものです。劇中の設定を、そのまま史実と同一視するものではありません。
『江山大同』は大女主劇?楊冪が物語の軸、制作方針は群像劇
「大女主劇」は、一般に女性主人公の人生や成長、選択を物語の中心に置く作品を指す呼び方です。
その意味では、冯湮儿が権力の中心へ進み、冯太后となっていく『江山大同』には、大女主劇と呼べる要素があります。楊冪が演じる人物が、物語の重要な軸にいることは確かです。
ただ、ここで「楊冪ひとりを中心に、ほかの人物はすべて脇役」と受け取ると、公開されている制作方針とは少し違ってきます。
制作会議では「個人と群像のバランス」を重視
2月25日の制作推進会議について、中国新聞網の文芸公式アカウントは、北魏の歴史の流れを描き、特定の人物を過度に突出させず、個人と群像のバランスを取る方針が示されたと伝えています。
さらに、会議内容を掲載した「振興国劇」発の記事では、余分な感情描写を整理し、私的な恨みや駆け引きより、統治や改革の大きな構想を重視するよう求めています。
つまり、冯太后の一代記を軸に、北魏の政治・改革・民族融合を描く歴史群像劇、という整理が公開資料に合っています。
これは現時点で確認できる企画・制作上の方向性についての整理。本編で各人物にどれだけの時間が割かれるかは、配信後に確かめる必要があります。
どれくらいの大作?確認できる制作体制を整理
国家広播電視総局が重点指導する重大歴史題材作品
『江山大同』は、中国の国家広播電視総局が重点指導する「重大歴史題材テレビドラマ」として紹介されています。これは作品の位置づけを示すもので、配信サービスの「S+」などの等級とは別の話ですが、楊冪、劉学義、胡軍、劉奕君と並ぶと「S+」級なのは言うまでもないかと。
大作といえる根拠は、知名度のある主演がそろっていることだけではありません。制作の方向性について会議が開かれ、専門家による事前研修まで行われている。その体制から、歴史表現を重視した重点企画であることが分かります。
歴史・礼儀・建築まで、専門家が主創陣を研修
2026年3月21日から23日には、北京で本作の制作に向けた専門研修が開催されました。
北京青年報によると、中国社会科学院、中央民族大学、華東師範大学、雲岡研究院などの専門家が参加。魏晋南北朝期の歴史や文化、民族、礼儀、建築などを、制作の主要メンバーに講義しています。
衣装や建物を華やかに見せるだけでなく、その時代の背景から作品を組み立てるための準備ですね。ただし、こうした体制があることと、完成した作品の評価は別。仕上がりを語るのは、本編が公開されてからになります。
監督・脚本・美術・衣装造形の担当も公表
- 監督:閻建鋼(中国語表記:阎建钢)
- 脚本:金海曙、李想
- 美術指導:鄭辰(郑辰)
- 造形指導:李宙
- 出品:騰訊視頻、上海九九文化伝播有限公司
監督・脚本は10月28日の公式発表、美術・造形の担当は3月30日の公式発表で確認できます。[1・6]
制作費「3億元」は公式確認できず
ネット上には制作費3億元、S+級といった紹介もありますが、今回確認した公式告知や制作関連資料では、その金額の裏付けは出来てないです。
『江山大同』のキャスト|楊冪は一人二役、劉学義は拓跋濬
楊冪(ヤン・ミー)|冯娷/冯湮儿
楊冪が演じるのは、姑の冯娷と姪の冯湮儿の二役。9月12日の作品公式投稿でも、ふたりの人物名と、それぞれ異なる性格が紹介されています。[7]
復国の願いを抱く姑と、その願いを背負いながら別の道へ進む姪。同じ俳優が演じる設定は、ふたりの共通点や違いをどう描くのかにも関わってきそうです。

劉学義(リウ・シュエイー)|拓跋濬
劉学義の役名は、作品公式の7月6日投稿で確認できる拓跋濬。公開あらすじでは、冯湮儿を皇后に立てる文成帝として登場します。

胡軍(フー・ジュン)ほか、公式発表された出演者
10月28日の公式告知では、胡軍が楊冪・劉学義とともに主演として発表されています。特別出演には、王鶴潤(ワン・ホールン)、劉奕君(リウ・イージュン)、楊玏(ヤン・レー)、林永健(リン・ヨンジエン)、欒元暉(ルアン・ユエンフイ)の名前も掲載されています。
胡軍と聞くと、天龍八部の蕭峰が真っ先に思い浮かぶ私は、やはり金庸作品への思い入れが強いなぁ、と思ったりも(汗)

なお、出演区分は3月30日の告知と10月28日の告知で異なっています。ここでは最新の10月28日告知に合わせています。
まとめ|冯太后の人生と、北魏という国の変化を描く作品
『江山大同』は、楊冪が演じる冯太后を軸に、北魏の政治や改革、民族融合へと視野を広げる歴史ドラマです。
女性主人公が中心にいるという意味で大女主劇の要素はありますが、制作方針では群像の描写も重視されています。主演の名前順やネット上の予算額より、この方向性を押さえると、どんな作品を目指しているのかが分かりやすくなりますね。
騰訊視頻の2027年ラインアップに掲載され、初予告も公開済み。具体的な配信日と日本での視聴情報は、今後の公式発表待ちです。
参考・出典
以下はすべて2026年11月1日に確認。公式発表と、制作会議・研修についての報道を分けて参照しています。
- 作品公式:群像ポスター・出演者・制作陣・2027年ラインアップ告知(2026年10月28日)
- 中広互聯/出典「振興国劇」:制作推進会議の内容とあらすじ(2026年3月3日掲載、会議は2月25日)
- 優酷の作品紹介(掲載日表示なし。あらすじ参照。予告掲載を本編配信とみなしていません)
- 中国新聞網・中新文娛公式:制作推進会議についての発表(2026年2月27日)
- 北京青年報:重点作品の事前研修について(2026年3月24日)
- 作品公式:制作陣・出演者発表(2026年3月30日)
- 作品公式:楊冪の二役について(2026年9月12日)
- 作品公式:劉学義の役名・拓跋濬(2026年7月6日)