基本情報と注目の背景
折腰は2025年5月13日から中国の動画配信サービス騰訊視頻(Tencent Video)で配信が始まった全36話構成のドラマ。配信初日で再生数が2,800万回以上となり、「ヒット指数」1位を総なめにするなど、非常に高い注目度でスタート。 また、2025年5月時点での「ネット配信ドラマ指数ランキング」でもトップのひとつに挙げられており、同時期公開作品を大きく上回る人気を得ていたよう。
日本では、CSチャンネルチャンネル銀河が“3か月連続・最新中国時代劇”ラインナップの一つとして、折腰の放送/配信を予定しています。

ストーリー概要
大まかなあらすじ
主人公は、ある敵対関係にある家柄同士――若き当主と、敵の孫娘。 “政略結婚”という形で結ばれるが、お互いに警戒心と不信感を抱えたまま関係がスタート。 しかし、対立と葛藤、試練を通じて、徐々に互いの能力や性格を認め合い、絆を築いていく。やがて政略結婚を超えた絆・信頼・愛情へと関係が進展する――。 もちろんただの恋愛ドラマではなく、家同士の確執や陰謀、家族ドラマ、時代背景ならではの権力・義理・忠誠といった要素も絡み、物語には緊張感とドラマチックな展開があります。
つまり、「政略 × 敵対 × 時代背景 × 恋愛 × ドラマ」が混ざりあった、複層的な構造のストーリー。序盤の“ぎこちない結婚”から、互いの成長・理解、そして協力へ――という変化の過程が、作品の大きな軸です。
面白み・見どころ
・“敵対 → 信頼 → 愛”というドラマの王道の進行
政略結婚ものの「ギクシャク → 徐々に心を通わせるプロセス」は、視聴者にとって共感と胸キュンの宝庫。特に、互いにライバル/敵という状況からスタートするため、最初はぎこちなく、言葉や態度のひとつひとつが重く、緊張感があり――そこからの変化がドラマとして映えます。
・家族/家柄という重み。恋愛だけではない、人間ドラマの深さ
単なる恋愛ドラマではなく、家同士の因縁や力関係、時代背景のルール、忠義・義理・裏切り・和解といった重みのあるテーマが絡んでくるため、ドラマの奥行きが深いです。恋愛の甘さだけでなく、葛藤、葛藤の末の和解、選択――そうした人間模様が描かれるのが魅力。
・ストーリーの“波”――恋愛と陰謀、緊張と和解の交互展開
序盤のぎこちない婚姻から、敵対、裏切り、策略、政略、家族の確執、そして共闘、絆……物語は緩急がある。緊張感、期待、裏切り、救い――ドラマとしての“山あり谷あり”がしっかりしているので、飽きずに最後まで見られるはず。

主演たちと演技の魅力
主人公を演じるのは、宋祖児 と 劉宇寧 (ソン・ズーアルとリウ・ユーニン)――このキャスティング自体が「人気急上昇の注目若手 × 実力派俳優」という意味でファンの期待が高い。
劉宇寧は、冷静かつ鋭い当主役として、「クール × 強さ × 過去の傷」という複雑なキャラクターを演じることで物語の重心を支えており、その演技が「時代劇 × ロマンス × 悲しみ」といったテーマにリアリティと深みを与えている、という声が中国本土でも多く、どっしりとした主役の貫禄が出てきたな、という印象。

宋祖児は、聡明で策略にも長けた女性役として、知性と強さ、儚さと優しさを併せ持つキャラクターを演じており、単なる“おしとやかヒロイン”ではない、芯のある女性像を描いている。これが、物語の政治的背景や家同士の衝突ともうまく噛み合っていた。
筆者は実は宋祖児(ソン・ズーアル)がどちらかというと苦手だったのだが、このドラマの女主は賢く強い女性で、好感が持てた。弱々しくいつも男主に助けられてる系の女性があまり好みではないので、芯のある役で良かったと思う。

また、二人のケミストリー(演技の掛け合い、表情、間、感情の動きなど)に「最初は警戒や冷えた関係、でも少しずつ揺らぐ心情、互いの理解・尊重・信頼」が丁寧に描かれていて、“恋愛ドラマの良さ”と“歴史/家族ドラマの深さ”が両立している点は、この作品の大きな強みと感じました。
おすすめしたい人
時代劇や中華古装ドラマが好き 政略結婚、敵対──から始まる恋愛もの、ジェットコースターのようなドラマ展開が好き 恋愛だけじゃなく、政治や家族、家柄、裏切り・和解など重厚な人間ドラマを楽しみたい 美しい衣装、宮廷や屋敷、古風な世界観で没入したい人。
合わないかもしれない人
時代劇や古装、政治・家族ドラマの要素が苦手 静かな日常ドラマや現代もののほうが好き 「ただ甘々な恋愛ドラマが見たい」「軽いラブコメが観たい」人には、重みがあるので敷居高めかも

私の感想(ネタバレ少なめ)
単なる“ロマンス時代劇”ではなく、「家同士の確執、復讐や誤解、葛藤、そして和解を通じて見つかる真実の愛と信頼」という“深み”か丁寧に描かれているのが良かった。敵対から始まる夫婦関係、そこから互いの人間性に惹かれ、共に苦難を乗り越える過程――この“プロセス重視”のドラマは、感情の起伏や安心と不安、希望と絶望を幅広く味わえる。
主演二人の演技力とキャラクターの魅力、そして物語の構成のバランスが“重さ × 甘さ × ドラマチックさ”を見事に両立していて、単なる「華流ドラマ好き」だけでなく、「ストーリー性のあるドラマファン」にも刺さる作品だと思う。
個人的には魏儼(劉端端)がおすすめ
癖のあるある役をやらせたら、この人は本当に輝きますねー。魏儼が持つ“軽さ/遊び人”というキャラ特性が、主役たちの結婚・恋愛に対する緊張感や倫理観、人間関係の揺らぎを強め、視聴者に「この結婚、本当に大丈夫か…?」という疑問やスリルを与えてくれる。これが恋愛だけでない「政治 × 家族 × 感情」のドラマとしての深みを増す。 そして物語後半やクライマックスで、「仮面の裏」にある彼の本心がどう暴かれるか、どう行動が転換するか――という“先が読めない展開”が、ドラマ全体の引きとして非常に効いています。
密かに抱く恋心も、何となく憎めなくて凄く好きなキャラクターです。

また、具体的な放送予定が分かったら1月中旬頃に以下のページに放送予定を公開しますね。(直前までは結構日付や時間変更されるので)