1976年2月4日、四川省重慶市生まれ。 176cm、62kg。北京電影学院卒業。 インド人の父と中国人の母をもつハーフ。 未婚。 息子が一人いますが、彼は結婚歴もないため母親は明かされていません。 実子か養子かについても、本人は明かすつもりはない、としています。 |
彼は中国でも最も有名な俳優の一人で、人気も実力もトップクラスです。
彼が他の俳優と異なるところは、デビュー後彼の独特の雰囲気から比較的早く主演に抜擢され、ドラマや映画の主演を立て続けに務めましたが、彼は次第に自分の演技力に行き詰まりを感じるようになり、自分の演技力を磨くため、感情表現を豊かにするために、脇役を演じることをいとわなかった点です。
多くの映画やドラマで、彼は脇役としてサポートの役割を果たしており、それらはすべて非常に素晴らしい結果を残しました。通常、主役を演じてきた人はほとんど脇役のオファーを受けません。金銭的にも脇役は主役ほどのギャラではないこともありますが、彼は金銭に頓着しませんでした。そのため、主演のオファーを蹴って脇役のオファーを受けたりもしました。
そうして演技力を磨き上げた陳坤(チェン・クン)の演技は、誰もが称賛するほどに凄みを増していきました。
彼の相手役を務めた女優は、彼の演技をこう評価しています。
「彼の演技は、演技じゃないと思える。本当にそういう性格のそういう人が目の前にいるように感じるので、私もいつの間にか引きずられて、いつの間にか脚本に描かれている通りの人物になってしまう。頭でこうしよう、ああしよう、と描いてきた演技が全く出来ない。それで、あぁこの人と演じるときは頭で考えなくていいんだ、と思うことにした」
実際、私が見た陳坤(チェン・クン)の演技の印象も同じです。
彼は普段は歩き方も雰囲気も飄々としており、思慮深さは感じられるものの、とてもカジュアルで気さくな人です。
ところが例えば時代物などの、隆々とした役を演じる場合、少し猫背だと思っていた背筋がピンと伸び、目つきや癖まで変わってしまい、え、別人?!と驚かずにはいられない変貌を遂げるのです。
本当にその役の人が実在して息をしてるかのように、顔を洗うとき水をすくう手の動きや、話し方の癖、目の輝きまで、演じる役によって全く違うのです。