韓国ドラマ

【感想】悪魔判事、面白い?★あらすじと感想、私の評価

総合評価:4.5
脚本  :4.2
演出  :4.5
映像  :4.6
主役演技:4.7
音楽  :3.6

「悪魔判事」は、ハードボイルドな法廷闘争劇です。
ドラマのタイトル自体、「悪魔判事」が示す通り、チソン演じる主人公カン・ヨハンは法廷での闘いにおいて凄絶なまでの勇敢さと計算高さを見せます。その過程がめちゃくちゃスッキリします!ヨハンの法廷でのスタイルはまるで拳銃のような鋭さで、相手を追い詰める様子は興奮せざるを得ない!

ただ、このドラマは社会風刺作品でもあり、悪魔を倒すために悪魔になっても良いのか。
という難しい問題に切り込んでいます。もちろん悪魔を倒すために悪魔になるのはいけないことだと止めるキャラクターも出てきますが、社会、政治という中での悪魔を倒すために自身が悪魔にならざるを得ない主人公が、答えの出ない問題を投げかけてくるドラマです。

さらに、このドラマの魅力はキャラクターたちの深みにもあると言えます。主人公カン・ヨハンは2つの顔を持っています。その対照的な2面性が視聴者にとって感情的な共感を呼び起こし、彼のキャラクターの奥深さをさらに際立たせています。他のキャラクターたちも同様に魅力的で、彼らの関係や成長が物語を豊かにしています。

そして、法律と正義に対する深い考察がこのドラマの中核をなしています。法廷闘争は一つの面で、しかし、それを取り巻く倫理的なジレンマや権力闘争、正義のために闘うことの難しさが描かれています。主人公カン・ヨハンは正義を追求することへの情熱と、時に法の隙間から逃げる罪人たちを追い詰めることへの執着の葛藤を抱えており、その複雑な心情が視聴者に深い共感を呼び起こします。

作品自体の出来は物凄く良く、近年まれに観る秀作でした。
チソンの演技力やカリスマ性も最高で、まさにハマリ役でした。この役はチソン以外が演じたら全く違う作品になってしまうと思うほど、チソンのためのドラマでした。キム・ミンジョンの演技もゾッとするほど気持ち悪くて、演技に見えない点が余計に気持ち悪かった(-_-;)
ただいつも思いますが、チソン主演のドラマは、最後までチソンがすべてを掻っ攫っていきますね(;^_^A

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