中国ドラマ

碧血剣 面白い?

武侠小説の大家、金庸作の「碧血剣」

実は、私は多分日本でも珍しい中国武侠ファンで、特に金庸作品は何度も小説を読み返しドラマを見返すほど好きなのですが、この「碧血剣」の原作を読んだときは、期待したほどじゃなくて若干ガッカリしたんです。
ところが2006年にドラマ化されたものを観たとき、「あれ?こんな面白かったっけ?」と思ったのですが、やはり最後まで観ての感想は「やっぱり神雕侠侶や天龍八部ほどじゃないなぁ」でした。

でもその後時々思い出すくらいには面白く、やっぱりもう一度見てみよう、と引っ張り出して定期的に観るにつれ、「あれ?自分で思っているよりも面白いと感じているのかも…」と思いだし、1回目の視聴当時は総合点3.9くらいだったのが、今や4.3つけてもいいかも…と(;^_^A

「碧血剣」は、いわゆる金庸作品に多い『複雑な人間関係や主人公の成長物語』という面が薄いんですよね。
史実も絡めているのですが、武侠ドラマ初心者にも分かりやすい構成になっているというか、金庸マニアがハマる奥深さ、みたいなものは少ないわけです。
ですがすごく分かりやすいし復習ものとしても観れるので、あまり複雑に考えるのは疲れるけど、ちょっとスカッとしたいときなどに観ると、すっきりするドラマです。
主人公はほとんど最初からめっちゃ強いですし、師父や師父世代の達人を除けば、ほぼ無双状態で物語を蹂躙しています。
そして金庸にありがちな、不器用で鈍感な主人公だったり、小ズルくて賢い主人公だったりとちょっと曲者の主人公ではない、正統派の真面目で器用な主人公。(つまり、面白みに欠けるつまらない性格の主人公)

復習ものや主人公が無双する漫画、ドラマが好きな方はハマると思います。
今はどの動画配信サービスでも見れないので、見ようと思ったらDVDをレンタルするか買うかしかないですが、TUTAYAもレンタル撤退を発表したので、今後は気軽に昔の良質な武侠ドラマを見れなくなりそうですね。。。
時代の流れ的に仕方ないとはいえ、悲しいです( ノД`)

 

 

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