約10日ほどで、最終話まで一気に見ました。本当に美しいドラマでした。
グリーンバックでの撮影にCGを使ったドラマが急増している昨今の中国ドラマ業界ですが、春花焰は、実際の風景や本物の雪景色に、演技にも説得力が加わり、素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。

呉謹言の美しさは言うまでもありませんが、やはり目を引いたのはやはり、劉学義の美しさと色気です。
劉学義はイケメン、や、ハンサム、というよりは、「美しい」という表現がピタリと当てはまる容姿で、今回もその美貌を惜しみなく発揮していました。
今回は容姿だけでなく、容姿にも負けないその存在感と所作の美しさが、素晴らしかったです。彼は長年下積みを経験していることもあり、安定した演技をいつも見せてくれますが、何と言っても彼の特徴は存在感と所作ですね。私は長年、陳坤の大ファンなので、所作の美しい俳優にどうしても惹かれがちです。
劉学義は少年歌行の無心役も美しく素晴らしかったですが、今回は色気も増し増しで、尚のこと美しかったです。(多分美しさと妖艶さは過去作一だと思います)
呉謹言は、いつも安定して80点の演技力はブレることなく、美しいのは言うまでもありません。ただ、毎回想像を超えることはないのが残念なので、そろそろ「こんな演技も出来たのか!」「すご成長してる!」という驚きも欲しくなってきたこの頃です。
以下、ネタバレありです。

劉学義演じる慕容璟和が、どれほど過酷な過去を生きてきたのか、その歳月がどれほど慕容璟和の心を苛んだか、に胸が痛くなる序盤。眉林の優しさに、病んだ心が癒やされていく中盤の様子。
慕容璟和がどれほど、眉林を愛したか、眉林がどれほど慕容璟和を幸せにしたのか、が細やかに描かれていて、どんな時もやはり人の心を救うのは、思いやりや愛情なのだと思えました。
最後はあまりにも悲しくて、彼女と過ごした日々が幸せであればあるほど、慕容璟和の苦しみと悲しみが浮き彫りになって、二人で幸せに生きるラストでも良かったのに、と思いましたが、やはりあの最期で、美しかったとも思い...。
途中、脚本に無理矢理感が若干あって違和感もありましたが、演出の素晴らしさと主演俳優の安定感、美しさで、最後まで堪能しました。
YouTubeでも公開されているので、是非観てみてください。張靚穎が歌っている挿入歌も、美しく悲しい旋律で、素晴らしいです!
撮影後、あるバラエティ番組で劉学義が呉謹言に宛てて書いた手紙に、さらに泣かされました。劉学義も涙声でしたし、呉謹言も泣いてましたが、二人がどれほどこの慕容璟和と眉林という役を生きていたのかが垣間見えました。
慕容璟和から眉林への最後の手紙
眉林、眉林──
あなたに出会えて本当に嬉しかった
初めて武術を存分に振るう機会も
辛かった恋も
全力を尽くして懸命に生きてさえ
報われなかった結末も
あなたは私にたくさんの
「初めて」を与えてくれた
どうか─そちらの世界では
故郷に帰り両親と
好きな料理を作り
穏やかに幸せに暮らしてほしい
別れは言わないよ
永遠にあなたは
私の家なのだから──